【外道貝】潮干狩りで捨てられてしまうカガミガイを食べてみた。

アウトドア

今回は潮干狩りで比較的よく見かける「カガミガイ」が取れましたので食べてみました。

一般的にこのカガミガイはまずい・砂抜きができないという理由で捨てられる事が多いので筆者が今回検証も兼ねて調理して食べてみました。

本当に美味しくないのかという点と、本当に砂抜きができないのかという2点を検証しましたので紹介します。

以下関連記事

カガミガイの紹介

ホンビノスガイとそっくり

ホンビノスガイと同じマルスダレガイの仲間なので見た目はホンビノスガイそっくりです。

アサリやハマグリよりも深い場所にいるらしく、深めの場所を掘ると出てきました。

ホンビノスガイとの見分け方は、ホンビノスガイよりも縦長で貝の幅が薄いところが特徴です。

こちらがホンビノスガイです。

ホンビノスガイは泥地で取れた場合は黒っぽい場合がありますが、カガミガイはあまり黒くならないのも特徴です。

ホンビノスガイは皆さんご存じのとおり外来種ですが、カガミガイはれっきとした在来種です。

ホンビノスガイはアメリカではクラムチャウダーの材料として重宝されています。

案外レアな貝?

カガミガイは潮干狩りでもまとまっては獲れず、一日潮干狩りをやって1個2個混じるかどうかくらいです。

そしてスーパーや市場にもほとんど出回らないので入手するには自分で取るしかありません。

一般的には美味しくない貝としてレッテルを貼られているので単に市場価値がないだけかもしれません。

ごくごく一部では流通しているケースもあるようです。

検証&下処理

砂抜きは全然ダメでした・・・。

持ち帰った後に、綺麗に洗って海水と同じ塩分濃度の塩水を作って一晩砂抜きをしました。

一晩経った後に貝をどかして容器の底を見ましたが全く砂はありませんでした。

わずかに汚れのようなものが浮いているだけでした。

恐らく身体の構造上砂を吐かないようになっているのかもしれません。

なのでこの貝については砂抜きは無駄・不要だという事がよくわかりました。

軽く蒸して中身を取り出す

水を貝が浸るくらいまでフライパンに入れて軽く蒸しました。

貝の口が空いたらすぐに取り出してください。

沸騰したお湯であれば1~2分もすればすぐ貝の口が空きます。

半生くらいの状態で大丈夫です。

というのもカガミガイはホンビノスガイと一緒で火を入れすぎると固くなります。

砂の入った部分を除去

中身はよく詰まっていてホンビノスガイよりも歩留まりは良さそうです。

先に水管と貝ひもの部分を外し、本体の部分を外します。

本体の底の部分に黒い部位がありますのでそれを除去します。

下の画像右側の黒っぽい部位がそれにあたります。

黒い部分を触ってみるとものすごくじゃりじゃりしています。

これは丸ごと調理してかぶりついたらダメなやつですね・・・。

今回は念のため中のワタの部分も除去して食べる事にしました。

調理&実食

バター醤油焼きで調理

切り離した本体と水管・貝ヒモを貝殻に戻してバターと醤油を乗せて焼いてみます。

ここでうまく半生状態からややレアくらいの状態まで火を通します。

貝の周りに軽く水を撒いてフタをしてバターが溶けたら完成です。

実食

水管&貝ヒモ・本体・貝柱の3を楽しむ事ができます。

個人的に一番美味しかったのは水管&貝ヒモの部分です。

柔らかく甘みもありこれは普通に美味しいと思います。

アサリ・ハマグリ・ホンビノスガイよりも水管がしっかりしているので食べ応えも上々です。

貝柱はやや硬いものの、味自体は甘みがあっておいしいと思います。

本体は少しだけ噛み切るのに時間がかかりましたが味自体は美味しいと思います。

ホンビノスガイに比べたらほんのちょっとだけクセがある感じです。

総評

今回はカガミガイを調理して食べてみた感想を紹介しました。

他の貝よりも調理の手間は多少かかるものの、大きく食べ応えがあるため捨てるには勿体ない貝だと思います。

筆者がカガミガイを見つけたら普通に持ち帰ると思います。

オキシジミやシオフキよりも断然美味しいです。

潮干狩りでよく取れる貝でランクを付けるとしたら

ハマグリ>アサリ>アカニシ>サルボウガイ>ホンビノス>マテガイ>バカガイ>カガミガイ>ツメタガイ>シオフキ>>>オキシジミという順番になると思います。

ハマグリやアサリが大漁なら無理に持ち帰る必要はありませんが、砂の入った部位を除去して火入れしすぎないように気をつければ美味しいので是非一度は食べてみてはいかがでしょうか?

コメント

タイトルとURLをコピーしました