今回は近所のスーパーで購入した大きな二枚貝の「タイラギ」の中にたまたまいた「カクレエビ」を食べてみました。
アサリの中に稀に小さなカニがいるのと同様に二枚貝にもこうして小さな生物が住み着く事があります。
カクレエビの紹介と実際に食べてみた感想を中心に紹介します。
貝の中で蠢く謎の生き物
スーパーでタイラギを購入
先日近所のスーパーでタイラギが売っているのを見かけて購入しました。

タイラギは大型の二枚貝で長さが大体30cmほどあります。
千葉県や愛知県では比較的良く採れてスーパーでもたまに見かけます。
貝柱がとても大きく、食べ応えがあります。
買った時点では貝が半開きになっていて、隙間から何かが蠢いているのが見えました。
タイラギを捌く
貝柱は中央の前側にあるため、そこを目掛けて隙間から包丁を入れて貝殻の上側に当たるようにスライドしていきます。

その後に反対側の細くなっている方にも小さめの貝柱があるので、そこも切ると開く事ができます。
なんかいる・・・。
タイラギを開いてみると何やら蠢いていた生き物が露わになりました。

そしてまだ生きています・・・。
先端の方にエビのような形をした生きものが一匹?

絡み合っているようにも見えるので複数匹いるのかもしれません。
そして反対側にぽつんと一匹

これこそが、カクレエビです。
カクレエビ解説&観察
タイラギの中にはカクレエビが3匹
カクレエビは計3匹いました。

カクレエビは、タイラギやハボウキガイ等の大型の二枚貝の中に生息する小型のエビです。
体長は大体3cm程度です。
カクレエビにも種類があり、サンゴの隙間で生息するものや、魚についた寄生虫を食べる種類等様々です。
このカクレエビは、アニサキスのような一般的な寄生虫のように宿主に寄生して栄養を奪うような事はしません。
イメージとしてはヤドカリのように貝を住処にしている感じです。
見た目やザリガニやロブスターみたい
エビにしては身体の大きさに対してハサミが大きくザリガニやロブスターに外見は似ています。

挟む力は見た目以上に強くケガはしませんが結構痛いです。
ペアでいた場合は身体が大きい方がメスとの事です。
調理・実食
カクレエビの素揚げ
2匹のカクレエビは素揚げにしてみました。

170℃の油で1分ほど揚げました。
揚げる前に洗って水気はしっかりと切りましたが、身に水分を結構含んでいるようで油が結構跳ねました。
揚げてもあまり色は変わらず綺麗に揚がりました。

食べてみると殻は薄くサクサクしていて、小さいながらエビの風味がしっかりとあって美味しかったです。
特にクセもなく美味しい小エビです。
サワガニの唐揚げが好きな方にはたまらなく美味しいと思います。
カクレエビの刺身(踊り食い)
揚げて食べて美味しかったので生でも食べられるのではないかと思ってそのまま食べてみました。
毒があるかどうかも全くわからないですが、醤油を垂らしてパクっと食べてみました。

味の前に殻がカリカリと食感が気になります・・・。
加熱していないので当然ですが(笑)
殻自体は噛み切れるので問題ありません。
味は甘みが強く美味しいと思います。
そして食べてからの体調変化には特に問題がなかったのでカクレエビは生食しても問題ない事がわかりました。
もちろん生きていたので鮮度が良かった事もあるので鮮度が悪い場合は無理に生食はしない方が良いです。
タイラギも調理
カクレエビの住処になっていたタイラギも一緒に調理します。

食べられる部位は貝柱と貝ヒモの部分です。
貝ヒモの部分はぬめりが凄いので塩もみしてぬめりを取ります。

貝柱を刺身にして貝柱の端切れと貝ヒモはバター焼きにしました。

刺身はシャキシャキとしていて甘みがあり、歯切れよく美味しいです。
貝ヒモはコリコリとした食感があって食べ応えがあります。
貝柱はホタテに似ていますがホタテとは全く別物なので機会があれば是非食べてみてください。
総評
今回はタイラギの中にいるカクレエビを食べてみました。
市場に出回らない珍しいエビなので食べる事ができて面白かったですし、食べても美味しいエビでした。
生食はそこまでオススメしませんが、素揚げはかっぱえびせんのようでとても美味しかったです。
地方の市場やスーパーに行くとタイラギが置いてある事がありますので機会があれば是非買ってみてください。
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